2005/05/11

「日本はW杯で優勝できないのか。答えはNo。」・・・えっ?

昨日はじめて六本木ヒルズに行った。仕事でである。帰りに日比谷線の駅構内(だったと思う)で真っ青に白い文字の大きな広告が目に留まった。歩きながら、その広告の書き出しの文章をちらっとみたら、

「日本はW杯で優勝できないのか。答えはNo。・・・(云々)」

となっている。一瞬、「えっ?」と思ったが、すぐにどういうことか了解した。

別にサッカー日本代表の実力や優勝の可能性について私がどうこう言っているのではなく、単なる文章の問題としてである。広告は、真っ青だった(日本代表のチームカラー)し、上記(云々)の部分にはみんなで応援しよう的な表現がすぐに続いていた気がするので、言いたいことは「優勝できる(可能性はある)」と言いたいはずだ。否定疑問文に対する日本語と英語の言い方の相違に関して、単純な混乱を残した表現だったから、私は「えっ?」と思ったのだ。

「答えはNo。」と、紛らわしい書き方をするからいけない。「答えはいいえ。」にするか、そもそも肯定的なフレーズにして、全体を「・・・優勝できるのか。答えはYes。」の方が積極的でいい。ニュアンスが、だいぶ優勝の可能性が高いほうに変わるが。

しかし、もし、「答えはいいえ。」だったら、私は何にも気にも留めなかったかもしれない。「答えはNo。」にしておいたことで、少なくとも一人には広告に気づき考えるという行動を起こさせたのは事実である。