2005/02/05

歴史に学ぶ

2週連続で定年退職パーティーに参加した。
見送られる先輩(先輩などと軽く言えるような距離感で捉えられない大先輩であるが)の言葉には、学ぶべき点がたくさんあったと思う。人生の節目に人が口にする言葉は、その人の歴史の中でその人が考えるもっとも重要なテーマや感慨であると思う。数十年にわたる自分の歴史を数時間の会の中の数分の挨拶で語るのだから。
私は、定年退職パーティーを一種の生前葬のようにとらえている。冗談交じりに「今日は葬式に出る」なんて同僚に言ってみたりしたが、出席することによって自分とその人との関係やどう影響をうけ何が自分に残ったのかを考えるという点では葬儀と同じである。そして、生前葬なので、本人から最終講義をうけることができ、直接話して教えを請うこともできる。さらに、新しく生まれ変わるその人と自分との新しい関係(来世の人と現世の人がつながるような)を築くこともできるのである。
学んだ言葉は自分の中で消化し、次の一歩を踏み出すための糧にしなければならない。
昨夜のパーティーで聞いた言葉は、

  • すべて自分でやらなければ結局は事(事業化)は成らない。ここまでが自分の仕事と決めてしまうとそこでおしまい。
  • 言葉はつたなくても信念を持って語れば伝わる。流暢でも伝えたいという意思がなければ聞き流されるだけ。
  • 世代を超えたコミュニケーション力が求められる。同年代だけでつるんでいては事は成らない。

まだまだたくさんあったが、これらが今の私に残っている。